マイクロシリンジ ニードルの種類
針先形状:SGEは使用されるアプリケーションに適切に合うための数種の針先形状を準備しています。
【針先の形状】
ベベルチップ(Bevel)
液体をスムーズに吐出させるための標準的な針先です。 SGEの標準的なシリンジは20°カットのべベルチップの仕様です。GCマニュアル注入などセプタムの同じポイントにシリンジニードルを差し込む事が難しい時に最適な針先で、針刺入時のセプタムのくり抜きを抑制するために的確な針刺入角度で設計されています。 ベベルチップはPT-2形状とも呼ばれています。
コーンチップ(Cone)
オートサンプラーを使用しての多くの注入回数に耐え、セプタムの寿命を改善するためにコーンチップは開発されました。 コーンチップはセプタムを削るのでは無く、押し分けて通るためセプタムのくり抜きを抑制できます。 GCオートサンプラーに最も適した針先形状です。 コーンチップは一般的に AS、オートサンプラースタイルとも呼ばれています。
デュアルゲージ(Dual Gauge)
針先の細い部分はスプリット/スプリットレス注入やワイドボアカラムでのオンカラム注入に使用でき、太い部分はオートサンプラーでの使用に耐える強度を持っています。
LCチップ
針先が90°カットと研磨がされており、レオダインなどのHPLC注入口に適しています。 LCチップはバルブローター、ステーターを傷めない設計になっています。またこの形状の針先は液体のピペッティング操作にも適しています。
LCチップはPT-3形状とも呼ばれています。
ドームチップ(Dome)
この針先形状は、穴あきのセプタムで使用することをお勧めします。 針先端を丸め、研磨することでセプタムの切りカスが入り込みにくい形状になっています。
横穴/サイドホール(Side Hole)
針の側面の横穴から試料の吸入/吐出をする構造の針先で、針の詰まりが問題になるような場合に適しています。大量の試料やガスの注入に最適です。 PT-5形状とも呼ばれています。
シース補強/ベベル(Sheathed/Bevel)
ベベルと同じ針先形状ですが針先10mmを残して外径0.7mmのシースを銀ろう溶接で補強している強度に優れた針先です。 PT-4形状とも呼ばれています。
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